松の内 [1月の行事]

松の内(まつのうち) 1月1日~7日
松飾りのある間のことで、普通元日から七日までをいう。
正月七日には門松を外し、
この日に歳神(年神)様が帰られる。
(松の内は、3日、5日、15日など、地方により異なる。)
正月の飾り物
門松(かどまつ)
歳神様の依代(よりしろ)とされる木。
依代とは、神様が来られる時のよりどころで、
目印のようなものです。
松は常緑がめでたいとされ、「長生きできるように」
との願いが込められています。
松以外の常緑樹、楠、杉、榊、栃、椿、楢(なら)、
朴(ほお)などを用いる地方もありましたが、
中世に松と限られるようになり、
門松と名付けられました。
近年は、竹を組み合わせた門松が主流になっています。
竹は冬でも青い葉を保ち、また真っ直ぐに伸びることから、
たくましく長生きできるようにとの願いが込められています。
しめ飾り・注連縄(しめなわ)
歳神さまが入られる神聖な場所を示す。
注連縄は神の鎮座まします所と、人間の世界とを
境とするために張ります。
邪を除き、けがれを避ける役目をはたします。
正月用のしめ飾りも、歳神様を迎える神聖な場所を
示すために張ります。
歯朶(しだ)
歯は齢(よわい)、朶は枝で、長寿を意味します。
歯朶は裏白(うらしろ)、穂長(ほなが)などともいいます。
裏の白い方を用いるのは、潔白と白髪になるまでの意です。
譲り葉(ゆずりは)
譲り葉は、新しい葉が成長してから古い葉が譲って
落ちるので、この名があります。
親子草、交譲木とも書き、長く子孫に福をゆずるの意です。
昆布(こんぶ)
昆布は和名を広布(ひろめ)といい、広くなる意味と、
よろこぶの意味とを重ねています。
海老(えび)
腰が曲がるまでの、長寿の意です。
橙(だいだい)
代々続き栄えるの意です。
串柿(くしがき)
柿は嘉来・嘉気など、めでたいことが来る、
めでたいことの兆しがある、の意です。
また、万物をかき集める、のめでたい意です。
勝栗(かちぐり)
勝来(かちく)るに通じており、
武家が出陣や勝利の祝いとして用いたものです。
穂俵(ほだわら)
その実(気胞)が米俵の形に似ているので、
めでたいとされる。
ほだわらは、海産の藻・ほんだわらのことです。
古来、新年の飾り物、食用、肥料として用いられました。
楕円形あるいは卵形の気胞を有し、
海表を浮いて流れ藻となります。
鏡餅(かがみもち)
鏡は、人の心を写し神霊の宿るもの。
餅は、持ちのよいめでたいもの。
古くは餅鏡といい、めでたいことを二つ重ねて祝う。
大小の餅は、太陽と月を表わし、
重ねることで縁起がよいと考えられていました。
また、丸くて平たい白い餅は、
人の魂(たましい)を表わしているともいわれています。
ちなみに、仏様にお供えする饅頭(まんじゅう)もこの形です。
屠蘇(とそ)
鬼気(きき)を屠絶(とぜつ)、人魂を蘇生(そせい)するの意。
屠蘇散(とそさん)を屠蘇袋(紅絹の袋)に入れ、
酒やみりんに浸して飲みます。
屠蘇散とは、魏(ぎ)の名医華陀(かだ)処方の、
体内の邪気をはらう豊薬です。
山椒(さんしょう)・防風・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・
蜜柑皮・肉桂(にっけい)皮などが調合され、
平安時代から飲まれていました。
江戸時代に、一年の邪気を払い、齢を延ばす願いを込め、
正月のものとなりました。








